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Laforet 6月号

「聖霊を求める」 
亀甲山教会牧師インターン 高橋祐希
 今年の6月5日は、ユダヤ暦では五旬節となっています。ペンテコステと聞くと馴染みがあるかもしれません。約2000年前のこの時に、使徒たちは聖霊を受けたのでした。
イエス様が昇天されてから五旬節までの間、彼らは共に集まって祈りをささげていました。
「彼らは皆、婦人たちやイエスの母マリア、またイエスの兄弟たちと心を合わせて熱心に祈っていた。」(使徒言行録1章14節)。
 彼らは一体何を祈っていたのでしょうか。この聖句を原語で見てみますと「あの祈りを祈っていた」と読むことができます。では「あの祈り」とは何でしょうか。それは、以前イエス様から教えられた「主の祈り」です。イエス様は彼らに祈りを教えられ、そして次のように仰いました。
「求めなさい。そうすれば、与えられる。…天の父は求める者に聖霊を与えてくださる。」(ルカ11章9、13節)。
 イエス様は、祈るときに聖霊を求めるように教えられたのです。使徒たちは、この時に教えられた祈りを実践しました。イエス様が昇天され、聖霊の導きがなければ何もできないことを自覚し、熱心に祈ったのです。
神様はその祈りに応えられ、彼らを聖霊で満たされました。彼らは信仰と確信が与えられ、様々な言語で証をする力が与えられたのです。そして、彼らの証や説教によって、1日に3000人もの人々が仲間に加わったのでした。
 彼らは一度与えられた後、何も求めなかったわけではありません。日々祈ることによって、様々な誘惑や試練を乗り越えていったのでした。謙遜な心をもって、聖霊を求め続けたのです。
私たちも聖霊が必要です。信仰の歩み、また教会の活動において、確かな導き手がいなければなりません。恵み深い神様は、約束してくださっています。「求める者に聖霊を与えてくださる」(ルカ11章13節)と。これは、特定の時代や民族だけに与えられたものではありません。世の終わりに至るまで、求める者には与えられるのです。
この約束を信じ、求めたいと思います。そして、日々求め続けたいと思います。共に聖霊を求めて祈りましょう。「聖霊は、わたしたちが聖霊を求めて、受けることを待っておられる」(キリストの実物教訓p.98)のです。聖霊によって、神様の御業がなされますように。そして、信仰が増し加えられ、誘惑や試練を乗り越える力が豊かに与えられますように。