「人生の最大の幸福とは」 亀甲山教会インターン牧師 橋本美絵
伝道の書12章8節 「伝道者は言う、『空の空、いっさいは空である』と。」
国連の世界幸福度ランキング2023年が発表されました。
社会的支援、収入、健康、自由、寛大さ、腐敗の無さという6つの要因を自己申告にて、幸福度を調査するものです。順位としましては、1位フィンランド、6年連続トップです。2位はデンマーク、3位はアイスランドです。そして日本は47位です。去年より上昇したそうですが、健康以外すべて低評価という結果でした。さらに日本人は「人生評価や主観満足度が非常に低く、将来に対して不安に満ちている人が多いということです。
これは本当に深い問いだなと思います。皆様は何が幸福だと思いますか?
伝道の書の著者である、イスラエルの王ソロモンはこのように言います。
伝道の書12章8節
「伝道者は言う、『空の空、いっさいは空である』と。」
この「空」(むなしい)という言葉は伝道の書の中で、37回も強調し用いられています。
3000年前のイスラエルの王ソロモンは、富と知恵と栄誉を兼ね備えた王でした。しかし、社会的に羨むほどの大成功者であったにも関わらず、彼は決して幸福な人ではなかったのです。栄華を極めたソロモンが、人生の探究の経験を通して、神から離れては私たちの人生は「空の空」空っぽであり、神なき人生がいかに空しいかを何度も説き勧めているのです。
今日において、人々はどれほどキリストと出会う必要があるのかと痛感させられます。
キリストは私たちのために十字架におかかりになってくださいました。それは神の絶え間ない愛を表し、本当の祝福を共に分かち合うためです。
真の幸福をもたらすことができるのは、創造主である「神」のみです。今、神に与えられていることに感謝し、神との交わりを通して、本当の喜びに満ち溢れた歩みをしていきたいと思います。私も含め、共に一人でも多くの人が神様と出会い幸福へと導かれるように祈り伝えていきたいと思います。
「神が救おうとしておられる人々のために天の倉庫は全部開かれている。神は宇宙の富を集め、無限な力のみなもとを開いて、それらを全部キリストの手にお与えになり、これは全部人類のためだと言われる。天にも地にもわたしの愛より大きな愛はないことを人々にわからせるためにこれらの賜物を用いなさい。人の最大の幸福は、わたしを愛することにあるのだ。」『各時代の希望上』P.46