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La foret 6月号

「信仰のバトン」     亀甲山教会副牧師 松下晃大

 5月19日(日)横浜三育小学校の運動会が開催されました。全校児童の元気な入場で幕を開けた運動会は、徒競走、玉入れ、綱引き、みんなで練習したダンス、和太鼓、鼓笛隊など、様々な種目が行われました。元気いっぱいに体を動かし、練習した成果を発揮する子どもたちを多くの家族やお客さんが応援して笑顔あふれる運動会となりました。
 運動会の最後、大トリの種目はチーム対抗リレーです。1年生から6年生まで順にバトンを繋ぎ、最後のバトンがアンカーに渡ります。アンカーはチーム全員の期待を背負いつつゴールを目指して全力で走ります。ゴール付近では各チーム大接戦となり、とても盛り上がったリレーとなりました。子ども達がひとつになりバトンをつなぎ、一生懸命走る姿に感動しました。

「こういうわけで、わたしたちもまた、このようにおびただしい証人の群れに囲まれている以上、すべての重荷や絡みつく罪をかなぐり捨てて、自分に定められている競走を忍耐強く走り抜こうではありませんか、信仰の創始者また完成者であるイエスを見つめながら。」(ヘブライ人への手紙12章1,2節)

聖書には私たちの人生をレースに例えて、ゴールを目指して一生懸命走りましょうとおススメが書かれている箇所がいくつかあります。ヘブライ人への手紙12章にも「自分に定められている競走を忍耐強く走り抜こうではありませんか」と奨励がなされています。ただ、ここでのメッセージはただ単に頑張って走りましょうということだけには留まりません。
 12章の前の11章を見ると、「信仰」について書かれてあり、聖書に登場する人物が順番に記されています。アベルから始まり、エノク、ノア、アブラハム、そしてモーセ、まだまだ続きますが、彼らは信仰を持って人生の歩みを遂げてきた人たちです。そのような先人達が続き、そして今、12章において信仰のバトンが私たちに託されているのだと書かれているのです。
 私たちはひとりで頑張って走るのではありません。代々受け継がれてきた信仰のバトンを確かに受け取り、最後の時代のアンカーとして仲間と共に走り抜くのです。

 私たちの日々の歩みには重荷があり罪の影響があります。しかし私たちには忍耐強く走り抜くことが求められています。ゴールには信仰の創始者また完成者であるイエス様がおられ、支え励ましてくださっています。信仰のバトンを握りしめ、イエス様を目指して歩みを進めてまいりましょう。