Home » LAFORET » La foret 9月号

La foret 9月号

「健康長寿の秘訣 ~証のわかちあい~」 亀甲山教会牧師インターン 高橋祐希
 
  9月の第3月曜日は、敬老の日となっています。この時期になると、国内最高齢の方がテレビの取材に応じられているのを目にします。健康の秘訣について尋ねられ、食生活や運動が大切ということが多く語られています。ある本によれば、健康で長生きをするためには、それらのことだけでなく他者との関わりや神様を信じる心、奉仕活動も大切だと言われています。
 創世記の初めに登場する人物たちは皆長生きですが、その中で最も長く生きたのはメトシェラという人物です。彼はエノクの息子で、ノアの祖父にあたります。あまり注目されることのない人物ですが、彼の名前と年齢を調べてみますと興味深いことが見えてきます。
 まず、彼の名前を見てみましょう。メトシェラの『メト』は“生涯の終わり”を意味する言葉で、『シェラ』には“送る”という意味があります。これらを合わせて『彼が生涯を終えた後、神様によって特別なことが送られる』という意味が込められています。では、メトシェラが生涯を終えた後に起こる出来事とは一体何でしょうか。
 次に、彼の年齢とそれに関連する事柄について見てみます。メトシェラは187歳の時にレメクをもうけました。レメクは182歳のときにノアをもうけます。そして、ノアが600歳の時に大洪水が起こります。メトシェラの生涯は969年でした。この数字は『187+182+600=969』 、メトシェラの亡くなった年と大洪水が起こった年が同じなのです。彼の名前が意味していた事は、大洪水として実現したのでした。
 メトシェラは名前を通して神様を証していました。また彼自身、神様の洪水に関するメッセージを語り、自分の証をまわりの人たちと共有していたことでしょう。神様は、その彼が生涯を終えるまで洪水を起こされませんでした。神様が人々の悔い改めを待っておられた結果、メトシェラは969歳まで生きたのです。彼が最高齢となった理由はここにあり、そしてそれには神様の忍耐が表されているのです。
 この世界の主権は全知全能の神様であり、いつの時代も人々の歩みを導いておられます。そんな神様は私たちの歩みも導いて下さっています。人生の歩みが長い方ほど、そのことを多くご経験され、また実感されていることと思います。また、長く生きることはそれだけ神様のことをまわりの方々と共有する機会が与えられている、ということでもあると思います。今年の敬老の日には様々な証を聞いたり、わかちあったりする時間を過ごしてみてはいかがですか。