三月は卒業式や異動などもあり、旅立ちと別れの月ですが、四月は入学式や入社式等、希望と新しい出会いの月です。今年も可愛らしい新入生を迎えることができとても嬉しく思います。新入生の児童たちは大きな期待と共に、不安と緊張を覚えながら学校生活を始めたことと思います。彼らが新しいお友達や先生方との出会いと交わりの中で、いろんなことを学び、たくましく、そして優しい人として成長することができるように神様の祝福をお祈りします。
さて子供たち一人ひとりはその子にしか咲かせることのできない花を咲かせることができるのです。世界でたった一つの花を咲かせるいのちの種を神様は一人ひとりの子供たちに宿してくださいました。私たちは親として教師として、そして一人の大人として、そのいのちの種が芽を出し、豊かに成長し、そして花を咲かせることによって世界の祝福となることができるように見守り、支え、応援したいと思います。
米国の宗教者であるE.G.ホワイトに次のような言葉があります。「野の花がどうして育っているか、考えてみるがよい。草木が冷たい暗い土から、あるいは川底の泥の中から芽生え育って、どうして美しく花を咲かせ、かおりを漂わせるのか考えてみるがよいとイエスは仰せになる。だれが、ゆりのあの褐色のごつごつした球根の中に、美の可能性を想像することができるだろうか。しかし、その中に隠れている神の生命が、その呼びかけに従い、雨と日光を受けて開くとき、人々はその優雅で美しい姿に驚くのである。」(祝福の山頁120)。
新入生を始め、在校生の児童たちにとって小学校でのすべての出会いと交わりと学びが、宿したいのちの種が芽を出し、花を咲かせる豊かな肥やしとなるように心からお祈りします。
亀甲山キリスト教会 牧師 東海林正樹