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Laforet 2月号

   

バレンタインデー 亀甲山キリスト教会牧師 伊藤裕史

2月14日はバレンタインデー。一年で一番チョコレートが飛び交う日です。皆さんにはどんな思い出がありますか。

私がバレンタインデーの行事のことを知ったのは小学校5年生の時でした。もちろんチョコレートをもらうようなこともなく、最初は何のことかも分からず、何をしているのだろうと思っていました。女の子からもらえるようになっても、3月14日にはお返しをしないといけないと言うことを知らず、後で叱られることになったりと、あまり良い思い出はありません。

皆さんはこのバレンタインデーの由来を知っていますか。名前は3世紀頃の教会の神父であったウァレンティヌスが由来と言われます。彼のどのようなことがこの行事に結びついたのでしょうか。

その当時のローマ皇帝は戦いに出向く兵士の士気が落ちるのを恐れ、兵士たちの結婚を禁止しました。兵士たちが妻を残して戦地に行くと、戦いに集中できない。そんな思いがあったのです。しかしウァレンティヌスは皇帝の命令にそむき、兵士たちの結婚を執り行なったのです。でも、皇帝の命令に逆らったことによりウァレンティヌスは捕らえられ処刑されたのです。ウァレンティヌスは愛する二人を取り持ったことで恋人たちの守護聖人となり、処刑が行われた日が2月14日であったことから、この日がバレンタインデーとなったというのです。

この出来事が事実であったかは分かりません。また今のイベントがどこまでこの由来を再現しているかは疑問ですが、愛について考える良い機会です。そこで結婚式の時によく読まれる聖書の言葉を確認しましょう。愛について説明している言葉です。

「愛は寛容であり、愛は情深い。また、ねたむことをしない。愛は高ぶらない、誇らない。不作法をしない、自分の利益を求めない、いらだたない、恨みをいだかない。不義を喜ばないで真理を喜ぶ。そして、すべてを忍び、すべてを信じ、すべてを望み、すべてを耐える。愛はいつまでも絶えることがない。このように、いつまでも存続するものは、信仰と希望と愛と、この三つである。このうちで最も大いなるものは、愛である。」(コリント第一の手紙13:4-8,13)

結婚式で、愛する二人に紹介される言葉です。皆さんの考える愛はこの言葉と一緒でしょうか。バレンタインデーが近づく今、どのチョコレートにしようかと思いを巡らすのも素敵ですが、本当の愛について考えてみてはいかがでしょうか。