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Laforet 3月号

   

「ホワイトデー」 亀甲山キリスト教会牧師 伊藤裕史

3月になりました。2月と3月には大きなイベントとして、チョコレートにまつわるイベントがあります。

先月2月14日のバレンタインデーはいかがでしたか。記事に書きましたが、愛について考えていただけましたか。気持ちをこめてプレゼントは贈れたでしょうか。

3月14日はホワイトデー。前回にちょっと書きましたが私はホワイトデーについて苦い思い出があります。

最初の思い出は私が小学校の5年生の時です。当時私は田舎の小学生、バレンタインデーについて何も知らなかったのです。でも女の子からチョコレートを贈られたのです。なんで贈られたかも分からずにいました。そうこうするうちに一カ月がたったのです。バレンタインデーについて知らない男の子が、ホワイトデーについて知るわけがありません。3月14日が過ぎ、お返しをしなかった私に対して、女の子から白い眼が向けられたのです。

もう一つの思い出は中学生の時です。また私にチョコレートが届けられたのです。きれいな包みで丸い箱でした。箱を開けると当時有名だった10円のチョコレート、それまで3つの山だったのが一つ一つになって販売されたものがその箱に詰められていたのです。さあ、困りました。義理チョコが出てきたころでした。これは心を込めて贈られたものなのだろうか、それとも義理で贈られたものなのだろうか。迷いました。悪いことにその箱には名前もメッセージも書かれていません。だから問い合わせることもできません。悩んだ私はそのチョコを食べることもできずにいたのです。分からないまま夏を迎え、もういいや、とそのチョコを食べようと包みを開けてみると、脂肪分が分離して真っ白いチョコに変わって食べることができなくなっていました。

聖書は言っています。

「あなたがたに新しい掟を与える。互いに愛し合いなさい。わたしがあなたがたを愛したように、あなたがたも互いに愛し合いなさい。」(ヨハネ13:34)

この聖句はこれまで言われていた「愛する」に、特別に「互いに」という言葉をつけています。愛は一方通行ではいけないのです。お互いに心を通わせること、お互いにキャッチボールすることが大切なのです。せっかくのバレンタインデーでしたが、私の苦い思い出は両方とも「互いに」が抜けていたのです。「互いに」が上手くいかない苦い思い出として、この季節になると思い出されるのです。

皆さんは苦いチョコレートを「互いに」を大切にして、ぜひ甘い思い出にしていただきたいと思います。