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Laforet 4月号

   

「王を仰ぐ時」亀甲山キリスト教会牧師伊藤裕史

いよいよ平成の時代が終わります。今の天皇陛下、今上天皇は125代目。125代目がおられるということは、最初の天皇もいらっしゃることになります。皆さんは最初の天皇をご存知ですか。そしてどうして天皇となったか、その由来をご存知ですか。

聖書の中で、イスラエルの国も王を仰いだ時代がありました。イスラエルの国では、どのようにして王が生まれたのでしょうか。

皆さんが自分たちの王を選ぶとしたら、どのような基準で選ぶでしょうか。選挙の季節でもあります。皆さんは投票する時、どのような基準で選びますか。実績ですか。主義・主張ですか。所属する政党ですか。実際に演説を聞いて決めたのでしょうか。もしかして、姿かたちで選んだことはありませんか。そんな、姿で選ぶはずがない、そう思いますが、当時の古代中東の地域で選ばれた王について姿かたちの記述があります。姿かたちも注目されていたように思えるのです。

イスラエルの民たちが、王が必要だと叫んだ時、神様は一人の若者を王様に選ばれました。初代の王となったサウルです。このサウルは聖書に登場する時に、次のように紹介されています。

「彼には名をサウルという息子があった。美しい若者で、彼の美しさに及ぶ者はイスラエルにはだれもいなかった。民のだれよりも肩から上の分だけ背が高かった。」(サムエル記上9章2節)

今で言えばジャニーズ系の青年です。しかしサウルはこのような姿かたちの基準で選ばれたのでしょうか。実は聖書の基準は違います。

王が選ばれるずっと前に、神様はこのことについて示しておられました。申命記17章14節からの記述です。それによれば、王は必ず神様が選ばれ特別に祝福を与えたものでなければいけないこと、イスラエル人であること、神様の戒めを忠実に守ること、多くの妻を持ってはいけないこと、そして財産を多く持たないこと、このようなことが書かれています。

神様がサウルを選ばれたということは、この基準を満たしていたことになります。サウルは、預言者サムエルによって神様からの祝福を受け、イスラエルの最も小さい部族の、最も小さい一族の出です。戒めを守り、財産も多くは持っていませんでした。そして何よりも、サウルは主の霊を激しく受けており、とても謙遜でした。

確かに私たちは日本に住み、制度として憲法のもとにいます。これから1か月の間は制度としての天皇を意識するようになるでしょう。しかし、私たちが本当の王として仰ぐべき方は誰なのかを考えてみて下さい。