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Laforet 5月号

   

「あなたは何をしましたか」亀甲山キリスト教会牧師 伊藤裕史

「平成」の時代が終わり、「令和」の時代がやってきました。皆さんは、この時代の変わり目に何をしましたか。

これまで元号の変わる時は突然やってきました。前回の時は私が大学生の時でした。昭和天皇のご病状が悪くなり自粛の叫ばれる中、昭和64年1月7日午前6時33分に昭和天皇が崩御されました。発表は7時55分から行われた会見でした。私はテレビを見ていませんでしたので、知ったのは少し後のことでした。私の知らないところで時代が変わってしまったのです。この時代が変わる時に私は何もできませんでした。

しかし、今回は時代の変わる時が知らされていました。私たちは、この平成から令和に移る時に、備えることができたのです。私たちのこの時の選択は2つありました。何かをする、あるいは何もしない。私たちは何かすることも、しないこともできたのです。

もし、皆さんがこの歴史の変わる時に何もしなかったとするならば、気を付けて下さい。聖書の示す、時の変わり目にも何もしないという選択をすることがあるかもしれません。逆に、何かをした、という人は、その行動が本当に正しかったのかを考えてみる必要があります。

聖書の歴史のとらえ方は、始まりがあり、終わりがある、です。だから、聖書には世界の初めの記述だけでなく、世界の終わりについての記述もあるのです。世の終わる時こそが、最も大切な変わり目であり、この時に何をするのかを考えなくてはいけないのです。イエス様の弟子たちもこのことに関心を持っていました。

「おっしゃってください。そのことはいつ起こるのですか。また、あなたが来られて世の終わるときには、どんな徴があるのですか。」(マタイによる福音書24章3節)

弟子たちはいつ世界が終わるのかと聞きました。イエス様から具体的な日時を知らされてはいませんが、終わりの時に起こることを知らされたのです。そしてイエス様は世の終わりが近づいた時に起こる出来事をお話になりました。いつかははっきり言われませんでしたが、それが分かる出来事を教えて下さったのです。なぜでしょうか。それに備えるためです。何も分からなければ、何もできません。しかし、終わりの時に起こることが分かっていれば、それに備えることができるからです。

今回私たちは時代が変わる時が分かっていました。新しい時代が始まる時、皆さんは何をしましたか。あるいは何もしませんでしたか。本当に大切な時、世の終わりの時に何もしないという選択はしないようにしたいものです。