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Laforet 7月号

「百人隊長の僕をいやす」 亀甲山キリスト教会牧師 小林勝
  ルカ7章にイエス様が百人隊長の僕をいやした話が書かれています。新約聖書をお持ちの方はあとで読んでみてください。(1節-10節)
百人隊長は当時絶大な力を持っていたローマの権力のもとで、権威をもっていました。
 「わたしの下には兵隊がおり、一人に『行け』」と言えば行きますし、他の一人に『来い』と言えばきます。また部下に『これをしろ』と言えば、そのとおりにします。」と述べていることからわかります。
この百人隊長は人を大切にする優しい人でした。また自分の同胞だけでなく、ユダヤ人も愛し、会堂まで建てたことがわかります。皆から愛され尊敬されていました。
 自分の部下が死にかかっていたとき、イエス様に助けを求めることにしました。百人隊長はイエス様のもとに長老たちを使いにやりますが、それはイエス様のことを偉大なお方であると認めていたからでした。自分がイエス様を家に迎える者でないこと、自分からお願いするのもふさわしくないと考えて教会の長老にお願いしたからです。イエス様に百人隊長が求めたのはイエス様の「ひと言」でした。そのことを百人隊長の友だちから聞いたイエス様は「これほどの信仰をみたことがない」と言われました。興味深いことです。
 「信仰」というのはどういうことなのでしょうか。聖書に信仰について次のような説明があります。「信仰は聞くことにより、しかも、キリストの言葉を聞くことによって始まるのです。」(ローマ書10章17節)
すでに百人隊長は、イエス様が話された教え、なされたことをたくさん聞いていました。そして、イエス様だったら自分の死にそうな部下を癒やすことがおできになると信じました。
 聖書の神様は宇宙や地球上のすべてのものを造り、その必要すべてを満たしてくださっています。聖書には神様からの約束がたくさん書かれています。聖書の中には3000以上の約束の言葉があります。それらはイエス様が語られた言葉、神様に選ばれた人たちによって書かれた言葉です。
百人隊長のように、神様の言葉を聞くことにより、必要な「ひと言」を聞き信仰の歩みの1歩を踏み出してみませんか。