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Laforet 10月号

「種をまく人のたとえ」   亀甲山キリスト教会牧師 小林勝
 8:5 「種を蒔く人が種蒔きに出て行った。蒔いている間に、ある種は道端に落ち、人に踏みつけられ、空の鳥が食べてしまった。
8:6 ほかの種は石地に落ち、芽は出たが、水気がないので枯れてしまった。
8:7 ほかの種は茨の中に落ち、茨も一緒に伸びて、押しかぶさってしまった。
8:8 また、ほかの種は良い土地に落ち、生え出て、百倍の実を結んだ。」イエスはこのように話して、「聞く耳のある者は聞きなさい」と大声で言われた。」
 これは新約聖書のルカによる福音書8章5節から15節に書かれている「種をまく人のたとえ」です。
9節―15節にたとえの説明がされています。それによると種をまく人は神様、種は神様の言葉、土地は私たちの心をあらわしているようです。
 4種類の土地に種がまかれますが、種が実を結んだのは良い土地にまかれた種だけです。なぜ、まいても実を結ばない道端、石地、茨の中に種がまかれたのでしょうか。不思議に思えます。
道端があらわす心は、カチカチの頑固な心です。石地があらわす心は、感情に左右されるすぐにぐらつく心です。茨の中をあらわす心は、この世の楽しみが邪魔して誰にも神様のことを話すことができない心です。これらの心では神様の言葉は実を結ぶことができません。
 良い土地があらわす心は、神様のことを他の人に話し、大勢の人が信じるようになる素直で正直な心でたくさんの実を結びます。 
 わたしたちはこの4つの心の、良い土地の心以外の3つを持っています。しかし、わたしたちは全員、良い土地の心になることができます。その秘訣が述べられています。
大声で言うことは大切なことです。8節に「『聞く耳のある者は聞きなさい』と大声で言われた。」とあります。
神様の言葉を素直に正直に聞くことによって、わたしたちの心は良い土地の心になり、神様のことを人に話し100倍の実を結ぶ人に変えていただくことができます。とてもありがたいことです。