「立ち止まってイエス様を思う12月 亀甲山教会副牧師 松下晃大
日に日に冬の訪れを感じるこの季節、皆さまいかがお過ごしでしょうか。12月に入り、クリスマスシーズンがやってきました。街中に響くクリスマスソングや温かな灯りに心が弾む一方で、忙しい年末に向けて、どこか慌ただしさを感じる時期でもあります。
興味深いことに、イエス様の誕生物語の中にも、この「慌ただしさ」が映し出されています。ヨセフと身重であったマリアは、人口調査のために故郷へ帰る旅に出ました。天使から救い主の誕生を告げられた羊飼いたちは、その喜びに駆られて急ぎ足で馬小屋へと向かいます。博士たちは、遠い東の国から長い旅路を歩んできました。皆、それぞれ使命や責任を抱え、動き続けていたのです。
そのような中、静寂の暗い夜に、誰にも注目されない一軒の家畜小屋で、神の御子イエス・キリストがお生まれになりました。人々の忙しさの陰で、本当に大切な、永遠のいのちが静かにこの世に与えられたのです。
12月のこの時期、私たちもまた、その慌ただしさの流れの中で、あえて立ち止まる時間を持ちたいものです。イエス様の誕生に思いを向けるとき、私たちの心は静められます。喧騒の中で忘れかけていた、本当の平安がそこにあります。
イエス様はこのように語られました。「疲れた者、重荷を負う者は、だれでもわたしのもとに来なさい。休ませてあげよう。」(マタイによる福音書11章28節)
この12月、さまざまなクリスマスプログラムや日々の働きの中で、イエス様に思いを向ける静かな時間を大切にしていきましょう。プレゼントや特別な食事、教会でのプログラムなど、そうしたすべての喜びの中に、神様からの最大の贈り物である、イエス様がおられることを覚えていただければ幸いです。
神様の愛の中で、皆さまの心に真の安息が与えられ、主の平安と喜びがいつも満ちていますように。どうぞ素敵なクリスマスと年末年始をお迎えください。メリークリスマス!