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La foret 8月号

「しばらく休むがよい」 亀甲山教会牧師 平賀和弘
 
 夏休みの季節です。聖書は、イエス様が弟子たちに「しばらく休むがよい」と言われ、休みをとることをすすめられた出来事を記しています。

 「使徒たちはイエスのところに集まって来て、自分たちが行ったことや教えたことを残らず報告した。イエスは、「さあ、あなたがただけで人里離れた所へ行って、しばらく休むがよい」と言われた。出入りする人が多くて、食事をする暇もなかったからである」(マルコ6:30-31)。

 イエス様の働きのために出かけて行った弟子たちは、働きを終えるとイエス様のもとに戻って来て、自分たちが行ったことや教えたことを残らずイエス様に報告しました。まるで、子どもがお母さんに、その日あったことを次から次へとお話するように、弟子たちはイエス様にお話します。うまくいったこと、うまくいかなかったこと、神様の御業を見てうれしかったこと、失敗を見て悲しかったこと、自らの弱さや欠点など、どんなことでもイエス様にお話しました。
 弟子たちのお話を聞かれたイエス様は、弟子たちに休みが必要なことをお知りになりました。人々に奉仕した弟子たちは、今、彼ら自身がいのちのパンによって養われる必要がありました。しかしこの時、弟子たちのいる場所は、たくさんの人が出入りし、食事をする暇もないほどごった返していました。人々が、イエス様の癒しを求めて、また、御言葉を聞くことを求めて、イエス様のもとにおしかけていたからです。
 イエス様は、言われました。「さあ、あなたがただけで人里離れた所へ行って、しばらく休むがよい」。エレン・G・ホワイトは、この御言葉を次のように瞑想しています。「キリストは、主の奉仕に働くすべての人に対して、やさしさとあわれみに富んでおられる。キリストは、弟子たちに、神がお求めになるのはいけにえではなく、情ぶかいことであるということを示したいと望まれた。彼らは、人々のために働きに全心全霊をそそいでいたので、体力も知力も使い果たしていた。休息は彼らの義務であった」(『各時代の希望』中p.95-96)。
 「キリストとまじわり、自然とまじわり、そして自分自身の心とまじわる」時を持ちましょう(同p.96)。子どもたちが家にいてそんなことできない!と言われる方や、休みが取れずにずっと働きます!と言う方もおられるかもしれません。しかし、そんな一生懸命な方にこそ、イエス様は、「休むがよい」と招かれているのです。