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Laforet 10月号

「小さなことでも」   亀甲山キリスト教会 伊藤裕史

 10月に入り、教会は今年も最後の期を迎えました。コロナ感染の影響で、私たちはこれまでなかった状況の中でイエス様の再臨を待ち望み、過ごしています。誰も失われることなく健康にイエス様をお迎えしたい。教会では礼拝を再開するにあたって感染予防のためにお願いをしてきました。それを守って下さる皆様には本当に感謝しています。これからコロナだけでなくインフルエンザの季節を迎えます。小さなことが皆様の健康を守っていくことになります。お互いに注意して過ごしたいと思います。
 今月15日は世界手洗いの日。2008年国際衛生年の時に定められました。世界の子供たちのために活動しているユニセフによると、世界で5歳の誕生日を迎えずに亡くなる子どもは年間590万人いるそうです。この子供たちの多くは病気、それも予防が可能な病気によって亡くなっているのです。その予防のために最も可能で効果的なのが「手洗い」だそうです。しかし世界ではきれいな水が不足しているために不衛生な環境や生活習慣を強いられ、下痢や肺炎といった様々な病気にかかって命を失う子どもたちがたくさんいるのです。そのために、自分の体を病気から守る最もシンプルな方法である石鹸を使った手洗いを広めることを目的としてこの日が定められたのです。もし石鹸を使って手を洗うことができたら、年間100万人もの子どもたちの命が守られるそうです。今年、新型コロナウィルスの感染予防のために注目されているはマスクの着用とこの手洗いです。正しい手洗いは、開発途上国の子どもたちだけでなく、今の私たちにとっても大切なこと。これからやってくる風邪やインフルエンザ、新型コロナウィルスなどの感染症予防に有効なのだと言われています。
 そもそも神様のつくられた世界ではこんなことはありませんでした。でも、罪が入り込んだことによって、こんな悲しいことが起こっているのです。しかし神様はそれを放っておかれませんでした。旧約聖書を使って、それに対する方法を伝えて下さっています。それを知っている人たちは言っています。「なぜ、あなたの弟子たちは、昔の人の言い伝えを破るのですか。彼らは食事の前に手を洗いません。」(マタイ15:2)これはイエス様に向けられた非難の言葉ですが、決してイエス様が手洗いを軽視していることを伝えるみ言葉ではありません。むしろイエス様は手だけでなく、心の汚れも洗うことの大切さをここでは伝えています。
 私たちは手を洗うことのできる恵まれた環境にいます。このことを感謝して大切に実践していきましょう。