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Laforet 1月号

「七草がゆ」  亀甲山キリスト教会牧師 伊藤裕史
 皆さん、明けましておめでとうございます。今年も亀甲山キリスト教会をどうぞよろしくお願いいたします。
昨年は新型コロナウィルスの影響で教会の活動もほとんどストップしてしまいました。皆さんの日常生活も大きな影響を受けたと思います。今年はそんなことなく、と言いたいのですが、まだ決定的な予防策と治療法が確立されていません。変異したウィルスのうわさもあります。まだまだ気を緩めることができません。
私たちはこのまだ解明されていないウィルスとの戦いで、決定的な解決方法は見いだせていません。そのために、三密を避ける、ソーシャルディスタンス、マスク、消毒といったもので対応するしかないのです。今年もご協力をお願いいたします。
 その一方で、「免疫」にも注目が集まりました。かかってしまっても、重症化しない、死なないために私たちの体の持っている免疫力を高めていこう、ということです。
昔の人も同じように考えたのでしょう。1月7日は七草がゆの日。春の七草を刻んで入れた七草がゆを作って、万病にかからないように祈る日として伝えられています。正月明けのこの時期、古くから伝わる七草がゆを食べるということは、私たちの体に大きな意味を持っているものです。
 「セリ ナズナ/ゴギョウ ハコベラ/ホトケノザ/スズナ スズシロ/これぞ ななくさ」
この春の七草にこめられた意味があるそうです。例えばセリには競争に競り勝つという願いが込められています。七草全体で、病気にかからず健康でいること、私たちを病気に導く悪い気を払い、遠ざけたいという祈りが込められているのです。それだけでなく、七草がゆには、お正月で不足しがちなビタミンの補給、また胃を休めるといった実際的な効果もあります。
 今の皆さんの体はどうでしょうか。健康や免疫力は弱まっていませんか。そのために、七草だけでなく聖書に書かれている、神様が私たちのために用意して下さった食事に気を付けましょう。
『神は言われた。「見よ、全地に生える、種を持つ草と種を持つ実をつける木を、すべてあなたたちに与えよう。それがあなたたちの食べ物となる。』(創世記1:29)
ワクチンや薬など特別なもの体に取り入れるという方法があるのかもしれませんが、七草がゆのような昔ながらのきちんとした食生活で体を守ってはいかがでしょうか。
皆様が今年1年元気に過ごすことができるようにお祈りいたします。