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LAFORET 2017年7月

7月と言えば七夕です。皆さんは小さい時、願い事を短冊に書いて笹に飾ることをしましたか。どんな願い事を書いて、その願いごとはかなえられましたか。七夕は今でも幼稚園などで夏の風物詩として行われています。この日が織姫と彦星が年に一度、天の川で会うことを許された日、という七夕伝説から生まれたものです。

このような星を題材にした神話は、様々な地域にあります。古代エジプト、メソポタミア、そしてギリシャ。今も多くの若い人が気にしている星座占いはここから発展したものです。

しかし、聖書の世界では、七夕伝説やギリシャ神話のように、天体そのものが人や神になることはありません。これは聖書を書いた人たちが、他の民族に比べ空想力が劣っていたからではありません。そうではなく、天地万物を造られたただ一人の、真の神がいらっしゃる、という信仰が、このような物語を作ることをゆるさなかったからです。創世記は天地創造の話から始まりますが、太陽も月も星も、あらゆるものが神によって造られた、と宣言します。だから、造られた天体が神になってしまうという発想が生まれる余地がなかったのでしょう。

では、聖書の世界の人々は、星空を見ないのか、というとそうではありません。旧約聖書詩編の第8編で、神の民はこう歌っています。

「あなたの天を、あなたの指の業を わたしは仰ぎます。月も、星も、あなたが配置なさったもの。」(詩編8:4)

天を仰いで月や星を眺めるたびに、それを造った神様の偉大な御業をそこに見るのです。そして、「そのあなたが御心に留めてくださるとは 人間は何ものなのでしょう。 人の子は何ものなのでしょう あなたが、かえりみてくださるとは。」(詩編8:5)と続けるのです。

そう、星空を見る時、神様の偉大さとともに、宇宙の中の小さな存在にすぎない人間に目を止めてくださるという、神様の恵みの不思議を思うのです。

 皆さんは最近夜空を眺めてみたことはありますか。前任地の茨城の北浦は本当に星空のきれいなところでした。周りの街灯も少なかったので本当に星が良く見えました。その星空を見る時、神様を想う時が与えられました。

七夕の夜、夏の夜、皆さんも機会を作ってぜひ星空を仰いでください。そして、その星空に吸い込まれてしまうような人間の存在を感じてみて下さい。その時、神様の存在を感じることができるでしょう。