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Laforet 10月号

「10月31日は」

10月に入りました。今の日本の町はかぼちゃ色でいっぱいになってきています。そう、この10月31日はハロウィンの日だからです。ハロウィンは秋の収穫を祝い、悪霊などを追い出す宗教的な意味合いのある行事のようですが、現代では特にアメリカで民間行事として広まり、宗教的な意味合いはほとんどなくなっています。

アメリカでカボチャの中身をくりぬいたランタンを飾ったり、魔女やお化けに仮装して近くの家々を訪れてお菓子をもらったりする風習が日本に入ってきて、現在いろいろなところで盛り上がっているようです。

教会にとって10月31日は別の意味を持ちます。1517年10月31日、今から500年前にマルチン・ルターがローマ教会に抗議してドイツのヴィッテンベルクの教会の扉に「95ヶ条の提題」と呼ばれる文書を打ちつけた、宗教改革の始まりとされる日です。500年という記念の年なので、今年は、ヨーロッパでゆかりとされる場所では盛大に祝われているようです。

キリスト教の歴史がおよそ2000年、そのうちこの宗教改革によって分かれて出来たプロテスタント教会の歴史は500年。教会が分かれるまでになった大きなこととは何だったのでしょうか。ルターはいくつかのことを主張しましたが、その内の一つが「聖書のみ」という考えです。

ルターは言いました。「聖書の真理が第一である。」ルターが聖書の権威を主張したのは、「神様の言葉としてのキリスト」が、文字として聖書に書かれているからでした。ルターはこの「神様の言葉としてのキリスト」について、こうも言っています。

 「キリストは2つの証をもっている。一つは文書としての聖書であり、もう一つは口で語られる説教である。」

ルターが大切にしたのは、聖書と、実は教会の礼拝で語られる説教でした。ルターは言っています。

「新約聖書は、かつて生きた言葉によって語られた説教であった。それが後に文字にされたのである」

500周年を前に、私たちも聖書の御言葉の民として、「神の言葉としてのキリスト」のもう一つの証である説教の大切さをもう一度考えていきましょう。