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La foret 2月号

「新しい希望へ」     亀甲山教会副牧師 松下晃大

 寒さも和らぎ、少しずつ春の気配が感じられるこの季節、皆様いかがお過ごしでしょうか。2月は「如月(きさらぎ)」と呼ばれ、寒さが続く一方で、春に向かって草木が生え始める季節です。三寒四温の中、神様が創造された自然界では、新しい命の訪れである春に向かって準備がなされています。

「見よ、新しいことをわたしは行う。今や、それは芽生えている。あなたたちはそれを悟らないのか。」(イザヤ書43:19)
この御言葉は、まさに今の季節を表しているようです。木々の枝先には、まだ小さいながらもつぼみが膨らみ始め、時折聞こえる鳥のさえずりも春の訪れを予感させます。見た目にはまだ何も変化がないように見える樹木も、その内部では確実に春への準備を進めています。私たちの信仰生活も、時としてこれに似ているのではないでしょうか。
外からは見えない場所で、神様は確実に働きを進めておられます。時に私たちは、変化の見えない日々に焦りや不安を感じることがあるかもしれません。しかし、まさに今この瞬間も、神様は私たちの人生に新しい芽を育んでおられるのです。

「わたしはすべての人にわが霊を注ぐ。あなたたちの息子や娘は預言し、老人は夢を見、若者は幻を見る。」(ヨエル書3:1)という御言葉は、神様が私たち一人一人に、新しい夢と希望を与えてくださることを約束しています。年齢に関係なく、神様は私たちの内に新しいビジョンを芽生えさせてくださるお方なのです。
もしかすると私たちの周りには様々な課題があるかもしれません。教会や家庭、職場や学校で直面する困難もあることでしょう。しかし、厳しい寒さの中でも確実に春が近づいているように、神様の約束は必ず成就へと向かっています。

この2月、神様の声に耳を傾けつつ、神様が今なさっている新しい働きに目を向けてみましょう。まだ小さな芽かもしれませんが、その芽は必ず大きく育ち、美しい花を咲かせる時が来ます。神様の約束を胸に、希望を持って春を待ち望みつつ、共に前進していきたいと思います。神様の豊かな恵みと平安が、皆様と共にありますように。