「神の家族」 亀甲山教会副牧師 松下晃大
蝉しぐれの降り注ぐ、夏の盛りとなりました。みなさま、いかがお過ごしでしょうか。6月30日〜7月14日の2週間、私は韓国済州島で行われた研修プログラムに参加しました。このプログラムは、牧師たちが英語力向上とリーダーシップについての学びをするというもので、日本、韓国、台湾、モンゴルから約30名の牧師が集いました。この期間私たちは、毎日講義を受け英語で会話をし、寝食を共にし、密度の濃い時間を過ごしました。素晴らしい学びをさせていただきました。
充実したプログラムの中でも、特に安息日には多くの祝福を受けました。1週間の内、平日は勉強ばかりで疲れることも多くありましたが、安息日は違います。安息日に向けてゆっくり備え、礼拝では共に讃美し、祈り、イエス様に感謝をささげました。集まった私たちは、国も文化も言葉も育ってきた背景も違います。しかし、イエス様に出会い救われた者として、イエス様を信じているという一点において、繋がっていたのです。
「そこであなたがたは、もはや異国人でも宿り人でもなく、聖徒たちと同じ国籍の者であり、神の家族なのである。」(エペソ人への手紙2章19節口語訳)
エフェソの信徒への手紙2章には、2つの大きな神学的テーマが描かれています。2章1節〜10節は「救い」について、2章11節〜22節は「教会」について記されています。最初は救いです。人間は神様から離れた罪の存在でした。しかしイエス様が来られたことにより、私たちは赦され、神様と繋がることができるようになりました。神様と繋がる、共にいることを聖書は「救い」と表現しています。救いの次に「教会」です。救われ神様とつながった私たちは、神様の家族とみなされます。そして、本来なら関わりのないはずの人間同士もそれぞれが神様と繋がることによって、家族になるのです。この神様の家族が教会の始まりです。
「しかしあなたがたは、以前は遠く離れていたが、今や、キリスト・イエスにおいて、キリストの血によって近い者となったのです。」(エフェソ信徒への手紙2章13節)
イエス様の大きな愛と働きにより、私たちは救われ、神様の家族となりました。安息日はイエス様に感謝をささげ、神様の家族と交わる素晴らしい時間です。同時に、世界中の多くの兄弟姉妹が同じイエス様を礼拝していることも思うことができます。世界中に広がるイエス様の福音を味わいつつ、神様の家族の輪を広げていきたいと思います。