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Laforet 10月号

「体育の日」亀甲山キリスト教会牧師 伊藤裕史

秋”には様々な冠が付けられます。食欲、読書、…。皆さんは秋を楽しんでいらっしゃいますか。その一つがスポーツの秋。ラグビーのワールドカップも盛り上がっています。
私の小さい頃、10月10日といえば体育の日でした。小学生の時はいつもこの日に運動会が行われていました。今、この体育の日は10月の第二月曜日、今年は14日です。
この体育の日という記念日は昔からあったのではありません。体育の日は、1964年の東京オリンピックの開会式の日が10月10日であったのを記念して、1966年から国民の祝日になりました。この東京オリンピックを経験した方もいらっしゃると思います。どんな思い出があるでしょうか。来年はいよいよ東京オリンピックの年です。世界中から大勢の選手や観客の人たちが集まってきます。そこで繰り広げられるスポーツ競技はどれも素晴らしいものになるはずです。「おもてなし」をうたって誘致した以上しっかり応援し、そして全力を尽くして勝利を目指す選手たちの姿からプレゼントを頂きましょう。
私たちが健康のために行うスポーツに比べて運動会やオリンピックなどの競技はどうしても勝敗を重視します。勝敗にこだわりすぎるのはどうか、と思いますが、勝負の厳しいJリーグやプロ野球などのプロで、今から30年くらい前からでしょうか、外国人選手が来るようになって、不思議な光景をよく目にするようになりました。サッカーならばゴールを決めた時に、日本人なら手を挙げて走り回ったり、カズダンスを踊ったりして、喜びを表現するのですが、外国人選手の中には、ひざまずいたり、手を天にあげたりして祈る姿を見せる選手がいるのです。単なる喜びだけでない、一瞬見せる姿の中に、勝敗だけのためにしていない何かを感じます。そんな祈る選手の姿を見たことはありませんか。その選手のインタビューや本を読んだことがあります。自分が競技をするのは、もちろん勝つためだけれども、この姿を見せることで、神様のことを伝えることができるからだ、彼らはそういうのです。
「知らないのですか。あなたがたの体は、神からいただいた聖霊が宿ってくださる神殿であり、あなたがたはもはや自分自身のものではないのです。あなたがたは、代価を払って買い取られたのです。だから、自分の体で神の栄光を現しなさい。」(1コリント6:19、20)