新しい年がスタートしました。今年もどうぞよろしくお願いいたします。
さて、新約聖書の最初の四つの福音書(マタイ、マルコ、ルカ、ヨハネ)にはイエス様の誕生から十字架にかかられ、復活されるまでの出来事が描かれています。四福音書の次に使徒言行録という書が続きますが、ここにはイエス様が復活の後に天に上げられたことが最初に書かれてあり、その後弟子たちが伝道した様子が書かれています。この書に出てくるサウロ(パウロ)は、最初はキリスト教徒を迫害していますが、ある出来事を通して回心し、熱心なキリスト教徒となりキリストの伝道者となりました。彼は新約聖書の多くの書簡を書き、人々に大きな影響力をあたえた人物です。土曜日に子どもたちが学んでいる「イエスさまといっしょ」や学校でもパウロのことを学びますので、子どもたちはよく知っている人物です。そのパウロが次のようなことを教会の長老たちに言いました。
「ご存じのとおり、わたしはこの手で、わたし自身の生活のためにも、共にいた人々のためにも働いたのです。あなたがたもこのように働いて弱い者を助けるように、また、主イエス御自身が『受けるよりは与える方が幸いである』と言われた言葉を思い出すようにと、わたしはいつも身をもって示してきました。」(使徒言行録 20章 34~35節)
パウロはイエス様の言われた『受けるよりは与える方が幸いである』という言葉を常に心の中心に置き、実践してきたと言っています。この言葉は、学校の校訓である「人にしてもらいたいと思うことは、あなたがたもなんでも人にしなさい」という言葉に通じる言葉ではないでしょうか。子どもたちもパウロのように、この言葉をいつも心に留めて実践できる子どもに成長してもらいたいと願っています。
引き続き、保護者の皆様のご理解とご協力をよろしくお願いいたします。
落合 均
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